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a・iコラム No.8

ドクター、スタッフに質問をしてみよう!

こんにちは、櫻堂 渉です。
さて、前回はあなたが今の医療機関を選択した裏づけは何だったのか? 素の自分と向き合い対話することにより、あなたの心の底にある本質的な「思い」、本当は見ない振りをしてきた思い、自分の中で諦めていた思い等々が明らかになってくる、という話をしました。

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ここまできて、まずあなたが拠ってたつ位置(立ち位置)がわかったと思います。さて、それではどのようにしてあなたが望む医療機関を見つければいいのでしょうか?あまり難しく考える必要はありません。まずは医療者に率直に質問をしてみればいいのです。問題はここにあります。これから長い付き合いになる(あるいは既に長くつきあってきた)医療機関のスタッフに聞いてみればいいのです。なぜ、あなたの望みを言葉にださないのでしょうか?

だからそのために、あなたや病院は私の人生をサポートしてくれますか?と。
このようなことを尋ねたことあるでしょうか。多くの人は聞いたこともない、尋ねたこともない、頼んだこともないと思います。

だから自分の人生が変わらないのです。聞いてみてください。

尋ねてみてください。医療機関は冷徹な人たちの集まりではありません。医療機関は、患者さんに尽くそうという基本的な精神構造をもった人たちの集まりです。だったらあなたの人生をサポートしてくれるはずです。

アネムネのない病院

ただし、ドクター、ナース、技士たちは、自分たちの仕事をミスなく、高い精度で業務をこなすことだけを考えがちなのです。彼らが集中しているのは自分の業務であり、時として「人」を診る視点に欠けます。

そして、患者さんはただ黙って透析をうけている。あなたは黙っている。そうすると何が起こるかでしょう?何も変化しないのです。あなたが本当に望む人生があるのなら、何故そこに向かおうとしないのでしょうか?

そうですよね。あなたが「私はこういう人生を送りたいのです」と積極的な行動をとったときにはじめて、ドクター、ナース、 技士たちは「ああ、そうか。この人ってこういう人生を送りたかったんだ。だとするとこの人にとってどういう透析をするのがいいのだろう」とはじめて思うわけです。

つまり、あなたの方からあなた自身のニーズを発信しない限り、透析のスタッフ、ドクターはパターン化された業務をたんたんとこなして行くだけになるのです。

スタッフが忙しいから申し訳ない。わがままなような気がして言い出せない。など色々な感情が交錯するでしょう。

また、医療はサービス業だから、そんなことは医師やスタッフ側から問いかけてくれて当然と考えるかもしれません。 そう、あなたの指摘は正しい。しかし、これが現実なのです。 透析導入して開始前にスタッフがアネムネ(患者情報の聴取)をとります。しかし、その情報が効果的に生かされることは極めて少ないのです。ある病院などは、アネムネ自体もとっていない。カルテのアネムネ用紙がほとんど白紙です。

このような医療機関は、あなたのことを理解してくれているようで、何年たってもあなたのことを理解しているわけではないのです。

このような状態ですから、あなた自身の行動が極めて重要になります。
聞いてみればいいのです。
頼んでみればいいのです。質問すればいいのです。

これはあなたにとって大きな力になります。
今回はここまで。また、次回お会いしましょう。


医療経営戦略研究所
所長  櫻堂 渉
【プロフィール】
慶應義塾大学院経営管理研究科修士(MBA)修了
1987年システム総合開発研究所(旧病院システム開発研究所)技術統括部長
1995年バクスター株式会社 医療経営研究室 室長
2001年医療経営戦略研究所 所長
2002年日本医療経営学会評議委員
2004年日本透析医会 顧問就任
2005年厚生労働省 医療技術に関する調査研究「在宅療法の普及及び技術評価に係る調査」実施委員会 委員
【主な著書・文献】
「透析は人生の足かせじゃない!−透析患者の課外授業−」(雲母書房)
「透析医療と経営−業界構造分析ー−」、「透析医療の経営環境変化−米国の分析と日本予測−」、「わが国におけるハイテク在宅医療の将来」、「日数の短縮と医療機関の行動選択」など多数
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