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a・iコラム No.9

医療の主体は誰だ!

こんにちは、櫻堂 渉です。
さて、前回はあなたがただ黙って透析を受けていても何も変らない、私はこういう人生を送りたい、こういう夢があるから私の人生をサポートしてくれませんかと医療者に尋ねてみる、医療者に質問することが大切ですという話をしました。
前回の内容をお読みになりたい方は、こちら
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http://www.tosekikanjya.com/column/ai/no8.htm

先日、このような質問が寄せられました。その人は医師に治療に関するある質問をしたそうです。その医師は質問に答えるどころか、表現はわかりませんが「黙って言うとおりにしていればいい」という内容の回答だったとのことでした。患者に治療行為を行うということは、治療を行うと同時に様々なダメージを与えることになります。医療とは、目的とする結果を得るための治療を行うと同時に、ダメージを最小限に抑えることに他なりません。

即ち治療の成果を得るのもあなたであると同時にダメージを受ける可能性があるのもあなたです。
このように考えると、必然的に医療の主体は患者さんということになります。ここを良く考えて欲しいと思います。もちろんこの医師は治療に関する説明責任を果たしていないわけですから、失格です。
しかし、主体があなたにあるのでしたら、あなたが意思決定をすべきなのです。
現状を憂えても何も解決しません。

あなたの望む結果を得るために、あなたが行動を開始しなければなりません。
八方塞と思うかもしれませんが、よく考えると必ずいくつかの可能性を見出すことが出来ます。それを一つ一つ試してみればいいのです。必ずあなたに合った解決方法がみつかります。

質問は最もパワフルな道具!

診療報酬の改訂が2年に1回あります。どうでしょう。そのときにいろいろな変化がおきる可能性があります。 例えばこれまであなたが受けていた医療のありかた、例えば、薬が変わった、投与量が変わった、透析の時間が変わった、透析の条件が変わった、新しい薬がでるかもしれません。

そのときも質問してみることなのです。先生、スタッフでもいいのです。
ナースに「私のこれまで出ていた薬の量が減っているのですが、どうしてなのでしょうか?」
もしくは透析の条件が変化した。「透析の条件が変わったようなのですがそれはどういうことですか。私の体に何か変化があったのですか」
もしくは、これまで出ていなかった薬がではじめた。「これまで出ていなかった薬がでているのですが、これはどういう理由から何ですか?」と質問してみればいいのです。

質問することによって、あなた自身が納得する、納得できる透析生活ができるということになります。 そして、ドクター・ナースたちもそれを説明する義務がありますから、その義務を果たすべく皆さんに医療の内容を説明することになります。これがコミュニケーションです。

いや、そんなこといっても、先生や看護師さんたちに世話になっているから質問なんてできないよ。こういう人もいるかもしれません。しかし、透析施設があなたの人生のサポートをするという役割において、本当にいいサポートをするためには、あなたも医療者も納得する医療をしなければならないのです。
なんとなくやられているからそれを受け入れようという態度では人生を積極的に築いていることになりません。

アクティブに人生を生きていくためには、医療機関の協力が必要です。
なぜならば、医療機関はあなたのライフサポーターだからです。あなたが行動を開始すれば、きっとあなたのライフパートナーとなる医療機関が見つかるはずです。
ただ待っていてはいけません。直ちに行動を開始するのです。
今回はここまで。また、次回お会いしましょう。


医療経営戦略研究所
所長  櫻堂 渉
【プロフィール】
慶應義塾大学院経営管理研究科修士(MBA)修了
1987年システム総合開発研究所(旧病院システム開発研究所)技術統括部長
1995年バクスター株式会社 医療経営研究室 室長
2001年医療経営戦略研究所 所長
2002年日本医療経営学会評議委員
2004年日本透析医会 顧問就任
2005年厚生労働省 医療技術に関する調査研究「在宅療法の普及及び技術評価に係る調査」実施委員会 委員
【主な著書・文献】
「透析は人生の足かせじゃない!−透析患者の課外授業−」(雲母書房)
「透析医療と経営−業界構造分析ー−」、「透析医療の経営環境変化−米国の分析と日本予測−」、「わが国におけるハイテク在宅医療の将来」、「日数の短縮と医療機関の行動選択」など多数
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